ニューヨーク 9/11メモリアル

ニューヨーク 9/11メモリアル は、2001年に起きた世界貿易センター（WTC）での同時多発テロの犠牲者を追悼する、グラウンドゼロにあるメモリアルサイトです。未だに多くの人が知らないことですが、このメモリアルサイトは、1993年2月26日の世界貿易センター爆破事件の被害者の追悼をも目的としています。メモリアルは2011年9月11日にオープンし、犠牲者追悼のときを過ごしたい人は無料でアクセスが可能です。

ニューヨークの9/11メモリアル

9/11襲撃で2983人の人が命を落としました。犠牲者の名前は、メモリアルの中心を成す2つの巨大な四角い池の周りのブロンズ部分に彫り込まれています。これらの池、ノースプールとサウスプールはかつてツインタワーが立っていた正確な場所にあり、木々に囲まれています。これらの木々のうち1本はサバイバルツリーといって、9/11襲撃を生き延びた唯一の木です。この木は2001年10月に救助隊員に発見されたときは根や枝が折れ、ひどく損傷した状態でした。注意深い修復の後、木は2010年にメモリアルに戻ってきました。今日、この木は回復力、生き残り、再生を生き生きと思い起こさせる存在としてサウスタワープールの横に立っています。9/11メモリアルは暗くなってからここに潜む悲しみが特にはっきりと分かる、真に印象的な場所です。

9/11メモリアル周辺のエリア

年々、9/11メモリアルそれ自体に加えて、他の記念碑が9/11の苦しみを思い出すために追加されていきました。これらはメモリアルプールの周りのエリアにあります。

9/11メモリアルグレイド

9/11そのものの犠牲者に加え、数千人がその後に病気になり亡くなりました。これらの人々の多くはテロ襲撃の際、近くにいて、グラウンドゼロの修復を手伝ったり、テロ襲撃当日の救助者として働いていた人たちでした。9/11襲撃の結果として病気になり、負傷し、または死亡したすべての人々とその愛する人々のために、9/11メモリアルグレイドはあります。この記念碑は6つの一枚岩で構成され、サウスタワープールの隣に位置しています。

FDNYメモリアルウォール

9/11には343人の消防隊員が命を落としました。FDNYメモリアルウォールはこれらの人々に捧げられています。ブロンズ製のアート作品にはツインタワーがフォーカスされ、その日に使用された全タイプの車両と道具を示します。同時にこのできごとを時系列で観ることができます。消防隊員の記念碑は9/11メモリアルの対角線上の反対側で、Ladder 10消防署の壁に設置されています。

リバティパーク

リバティパークはメモリアルとフリーダムタワーを望む公園です。この公園の西側には、The Sphere としても知られるワールドトレードセンター・スフィアがあります。この大きな銅像はもともとツインタワーの間にあったもので、大部分が復元されました。公園の反対側には、ギリシャ正教会の聖ニコラス国立聖堂があります。元の聖堂は9/11で破壊され、現在はすぐ近くに再建されています。

9/11メモリアルのツアー

9/11に焦点を当てたツアーはいくつかあります。たとえば、9/11博物館への入館チケット付きも選択できる9/11メモリアルツアーに参加することができます。この2時間のツアーでは、ワールドトレードセンターのエリアをご案内し、や2001年9月11日のできごとについて、それにこのメモリアルについてなどを語ってくれます。

同時多発テロの襲撃を受けた、9/11メモリアルがあるエリア、ファイナンシャルディストリクトのツアーに参加することもできます。9/11メモリアルとファイナンシャルディストリクトについてもっとよく知りたい方は、9/11メモリアルとファイナンシャルディストリクトのウォーキングツアーをご利用ください。

9/11博物館

9/11メモリアルの隣には9/11博物館があります。この博物館は地下に位置しており、ツインタワーの柱の現物の一部を観ることができます。博物館では印象的な展示物を観たり、9/11犠牲者の話や犠牲者についての話を聴くことができます。

ワンワールドトレードセンター

グラウンドゼロの再建において、現在の世界貿易センターを形成するための新しい超高層ビルが建設されました。これらの中で最も有名なのは、フリーダムタワーとも呼ばれるワンワールドトレードセンターです。これはニューヨークで最も高いビルであるだけでなく、アメリカと西半球でいちばん高いビルでもあります。ニューヨークで最も高いところにある展望台、ワンワールド展望台にも行くことができます。102階からは、360度の見晴らしで、自由の女神、ブルックリンブリッジ、マンハッタンのミッドタウンなどを見渡せます。

オキュラス

世界貿易センターで、オキュラスは見逃せません。鳥を表す白い建築物で、公共交通機関とショッピング複合施設が入っています。屋根に小さな隙間があり、9月11日の10:28ぴったり、2つめのタワーが崩壊した瞬間と同じ時刻に太陽光が差し込みます。

ニューヨークと周辺の他の9/11メモリアル

ニューヨークと周辺には他にも9/11メモリアルがあります。PATH鉄道のWTC駅プラットフォームには、ツインタワーの元の骨組みとコンクリートの一部が展示されています。ハドソンリバーの対岸、ニュージャージー州には、世界貿易センターの真向かいにエンプティスカイメモリアルがあります。

グラウンドゼロからフェリーに乗ると、WTC襲撃で亡くなったスタテンアイランド区の住民に捧げられたスタテンアイランド9/11メモリアルがあります。Postcardsと題されたこのメモリアルはスタテンアイランドのウォーターフロントに位置し、かつてツインタワーが立っていた場所をまっすぐに指し示しています。

基本情報

メモリアルへの入場は無料で、好きなだけ滞在できます。軽食や小さなボトルの飲料を持ち込めます。静かな場所だけれど人々がそれぞれエモーショナルになる場所であること、敬意を持って行動すべき場所であることを念頭に置いておきましょう。

• 開場時間：毎日8:00 – 20:00。屋外のメモリアルプールをこれ以外の時間に見学することはできず、遠くから眺めるのみとなります
• アクセス：地下鉄A、C、J、Z、2、3、4、5番でFulton Streetまで、またはR線でCortlandt Streetまで乗ります。E線でWorld Trade Centerまで乗ってアクセスすることも可能です