ニューヨークの身体障害者用設備

ニューヨークは世界で最も障害者に優しい都市の一つであり、ここ数年間ではバリアフリー化に多くの労力を費やしてきました。ニューヨーカーは障害者に対して非常に気を配り、できるときには何かお手伝いができないかとよく声をかけます。ニューヨークはどれだけバリアフリーなのかとの質問を頻繁に聞かれますが、かなりそうですよ!と胸を張ってお伝えできます。そこで、ビッグアップルへの旅を容易にするために、持っている情報の全てをまとめることにしました。ほとんどの公共の建物、ホテル、店舗、多くのレストランがバリアフリーなので、休暇で過ごす都市としては最適です。
Contents
見どころ
以下、様々なアトラクションの一覧やニューヨーク旅行の最適な計画方法に関するアドバイスなどをご覧ください。
バリアフリーの観光名所
ニューヨークで人気の観光名所の多くはバリアフリーです。トップオブザロック、エンパイアステートビル、ワンワールド展望台などでは問題なく景色を楽しむことができ、エレベーター、スロープ、多目的トイレが完備されています。セントラルパークも大部分は行くことができますし、ブルックリンブリッジもマンハッタン側とブルックリン側から行くことが可能です。DUMBOへ行く階段だけが、唯一利用できない場所です。
美術館・博物館
9/11博物館、MoMA、メトロポリタン美術館など、ニューヨーク有数の博物館・美術館に行くことも可能です。ニューヨークの博物館・美術館のほとんどがバリアフリーになりましたが、イントレピッド博物館とフリックコレクションの一部はそうではありません。博物館によっては、来館者に無料で車いすを貸し出すところもあります。
観光クルーズ
マンハッタンのスカイラインを見るのに最適なのが観光クルーズです。予約をされる際に、「車いす可」、「wheelchair accessible」、「ADA compliant」などの情報が記載されているかを確認してください。申し込み情報を入力される際も、「特別要件」の欄に車いすを使用していることや、運動障害がある旨などの記載をしてください。スタッフがクルーズに必要な準備をしてくれます。
ヘリコプターツアー
ニューヨークを違う観点から見ることができるのが、ヘリコプターツアーです。(車いすを使用しているのであれば)フレンドリーなスタッフが車いすを降りてヘリコプターに乗るのを補助してくれます。前の席に座るので、素晴らしい眺めが楽しめます。
スポーツ
ニューヨーク滞在中のスポーツ観戦は素晴らしいアイディアです。スタジアムはすべてバリアフリーなので、ひいきのチームを応援しましょう!
サイクリング
ニューヨークでのサイクリングにご興味がおありなら、電動アシスト自転車ツアーがいいかもしれません。このツアーでは、ペダルアシストの電動自転車に乗って街を見るため、セントラルパークの丘やマンハッタンの通りも楽に移動できます。
ブロードウェイ
ニューヨークのブロードウェイ ミュージカルは、近年バリアフリー化が進み、障害をお持ちの観客に対応したサービスも増えています。ブロードウェイのミュージカルで車いす用の席を探すお手伝いが必要でしたら、[email protected]までご連絡ください。
- 身体の不自由な方
ほとんどの会場では、車いすで入退場が可能な入口が少なくとも一つはあります。比較的新しい会場のほとんどは、エレベーターもついています。車いす用の席は通常オーケストラ席の階の、劇場の後方にあります。念のため、事前に劇場に問い合わせをして車いす用の席があるかの確認をすると確実です。
- 耳が不自由な方
アメリカンサインランゲージに訳されているショーなどもあり、観劇中の字幕なども多くの場合に利用できます。詳しくはTAPにお問い合わせください:+1-212-912-9770 内線382
- 目が不自由な方
目が不自由な方もブロードウェイのショーを楽しむことができます。オーディオ機器とライブの解説でショーについていくことのできる、Describe!というサービスがあります。詳しい情報についてはHAIにお問い合わせください:+1-212-284-4100
空港からと空港までの交通
空港から市内までの移動にはプライベートカーをレンタルすることができます。カーメルリモではニューヨークへの移動をなるべく楽なのもにするために、特別な車両を用意しています。予約時に”I will need a wheelchair accessible vehicle”のオプションをクリックします。これらの送迎サービスは必ずご予約の上ご利用ください。
障害を持つ方の空港から、空港までの移動に関しての詳細な情報は、JFKはこちらから、ニューアークはこちらからお読みください。
ニューヨークの交通手段
バスなどは特に車いすに対応しており、地下鉄の駅の多くでもエレベーターが備わっています。しかしエレベーターが故障で利用できない場合もありますので、バスでの移動の方が安全です。
地下鉄
ニューヨークにはバリアフリーの地下鉄駅が110駅あります。エレベーターがあり、メトロカードの販売機や改札も利用できるということです。小さい駅はバリアフリー化がされていない場合もありますし、「バリアフリー」とされている駅でもエレベーターが故障することがあるのを気に留めておいてください。休暇をストレスフリーに過ごすためにも、可能なかぎり地下鉄ではなくバスを利用されることをお勧めします。車いすでアクセス可能なバリアフリーの駅が分かる路線図をこちらからダウンロードできます
目が不自由な方には点字や触地図などもありますし、大きな文字で印刷された地図も事前に注文が可能です。地下鉄の各線ごとにありますが、その場では入手できません。旅行の6~8週間前にはニューヨーク・トランジットに連絡をお願いします:+1-718-596-8273
バス
ニューヨークのバスはすべてバリアフリーで、市内をまわる良い方法です。すべてのバスにスロープが付いているので、身体の不自由な方でも問題なく乗り降りできます。ニューヨークの道路はかなり混んでいるので、地下鉄に比べてバスは比較的遅いです。お急ぎの場合はタクシーを呼びましょう。
ホップオンホップオフバス
市内を探検する最適な手段の一つがホップオンホップオフバスです。ニューヨークのホップオンホップオフバスのいくつかはバリアフリーでお買い得なので、身体が不自由な方の多くはニューヨーク滞在時の交通手段として利用しています。2階のトップデッキには座ることができませんが、1階のデッキからも市内は観ることができます。
ニューヨークのタクシー
ニューヨークのタクシーは福祉車両の対応がなされているのか?一般的にはなっていませんが、ここで諦めてはいけません! 運転手の大半はタクシーへの乗降車を喜んで手伝ってくれます。車いすの場合には、運転手がトランクにきちんと格納してくれます。
カーメルリモ
カーメルは市内で安心して利用できる送迎サービスです。ご予約の際に車椅子対応車両を指定することが可能です。マンハッタンから他区へ、また他区からマンハッタンへの送迎に加え、空港送迎も提供しています。
PATHトレイン
ニュージャージーまで/からの移動には、PATHトレインを活用できます。33丁目、ワールドトレードセンター、ホーボーケン、ニューアークなどを含む主要駅から利用できます。
ニューヨークでの車いすのレンタル
ニューヨークには、車いすをレンタルできる場所が幾つかあります。Chelsea Mobility & Medical Equipmentでは手動や電動の車いす、松葉杖、歩行器などをレンタルできます。Carnegie Hill Pharmacy Broadwayでも車いすを借りることができます。コロンバスサークルのすぐ近くですし、敷地内にインターナショナルな薬局もあります。
ニューヨークでモビリティスクーターが必要なら、オンラインでのご予約をお勧めします。スクーターは充電された状態で、充電器と共にホテルに配送されます。モビリティスクーターは最短1日から最長2週間までレンタルできます。
ホテル
バリアフリールームをお探しなら、Hotel Beaconがお勧めできます。アッパーウェストサイドに位置するこのホテルは、体に不自由がある方のためのお部屋が十分な数、用意されています。周りには複数の地下鉄駅もあります - いちばん近い72nd Street 駅には、プラットフォームに降りるエレベーターもあります。Hilton Midtownにも車いす対応の客室や聴覚補助器などの設備があります。こちらからニューヨークの車いす対応ホテルの一覧をご覧ください。
こちらの記事は参考になりましたか?記事を評価することでお勧めしてください: